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電子書籍はただのブームだった? 現在の利用率はどのくらい・・

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2010年過ぎから電子書籍ブームと呼ばれて、最近は少し話題も落ち着いてきた印象もある電子書籍界隈。種類はというと、Amazonをはじめ、引き続きたくさん本が電子化してリリースされています。紙の本に比べて、場所も取らず持ち運びもお手頃というメリットもある一方で、電池の問題や端末の操作の慣れなど、使う人の好き嫌いも分かれる傾向にありました。

それでは、2015年現在、最近の電子書籍の傾向はどうなのでしょう?

今、生活の中にどのくらい電子書籍が溶け込んでいるのか、その実態をアンケートしてみました。


■読書はまだまだ「紙のみ」での利用者多し!

(1)紙と電子版の書籍どちらを利用していいますか?



書籍について「紙」か「電子書籍」について確認したところ、「紙のみ」での読書をするという人が6割以上とまだまだ電子書籍を利用していない人がとても多い結果でした。

「電子書籍のみ」と「どちらも利用する」という人が合計で2割程度。電子書籍が登場してからすでに数年経ちますが、思った以上に浸透度は低いのかもしれません。

ちなみに紙の書籍派に理由を聞いたところ、

・電子書籍と比べて、目に悪くないから。
・読みたいと思ったらすぐ取り出して読めるから。
・読みやすい、目が疲れない。 本棚にコレクションしたい。
・本屋さんで気に入った物を購入するので、紙の書籍が多い。
という主なご意見でした。

■紙に適しているジャンル? 電子書籍に適しているジャンル?

それでは、まだ少数派の電子書籍派ですが、本のジャンルによって、紙か電子書籍かを使い分けているか調査した結果がこちら。

(2)紙と電子版では読む書籍のジャンルは異なりますか?


書籍のジャンルによっては紙と電子書籍の使い分けは「無い」ことがほとんどだそう。省スペースや売り切れが無いといったメリットがあるので、どんな本でも読みたい本は電子書籍で購入してしまうという人が多いのかもしれないですね。

逆に、「使い分ける」派の意見を聞いてみるとこのような回答でした。

・読み物は紙の本、専門書は電子本。
・紙は、小説。電子版は実用書や新書。
・簡単に読めたり視覚的なものは電子書籍
・紙 ミステリー、ファンタジー / 電子 実用
■マンガに関しても「紙のみ」の利用者が先行

(3)紙のマンガと電子版のマンガどちらを利用していいますか?


マンガの電子書籍事情も、同様に「紙のみ」派という人が多いという結果でした。

以上のように、電子書籍は一般の生活の中にはそれほど溶け込んでいないのが実情のようです。

自ら紙の本をデジタルデータ化する「自炊」という言葉も最近は聞かなくなってしまいました。電子書籍が一過性のブームだったのか、これからも読書に欠かせないツールになるかの答えがもう少しで明らかになるかもしれないですね。