■BtoBメールで「読んで楽しい」「ためになる」コンテンツとは?
配信当初のメールコンテンツは、新築物件の宣伝がメインで、今ほど開封率はよくありませんでした。配信を重ねるなかで、「読者が読みたいと思う情報はなにか?」を模索することが課題になりました。
読み手は、建設業や不動産業に従事するビジネスパーソン。彼らが興味を持ち、なおかつ仕事にも活かせるテーマについて、検討を重ねて誕生したのが、現在も続く人気コラム『トーキョー今昔物語』です。毎回ひとつの地名を取り上げ、土地の歴史をたどる読み物で、地名の由来や、意外な土地の過去などが解き明かされます。また、首都圏に強みを持つプロパティマネジメント会社ならではの視点で、その土地の将来の展望にも言及しています。
土地に関する雑学知識は、読後の満足感も高く、不動産業においては顧客との話のネタにもなります。狙いどおり、『トーキョー今昔物語』の連載がはじまって程なく開封率が向上しました。
今ではメルマガ内で新築物件の紹介は一切行わず、『トーキョー今昔物語』を筆頭に、仕事の合間の気分転換にもなりそうな、軽めのコラム中心の構成になっています。
「『読んだよ』と声をかけてくださる方もいて、営業現場ではコミュニケーションツールとしても成果が出ています」とのことでした。