メール配信システムのメリットと選び方を徹底解説

更新日:2025/1/20
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そもそもメール配信システムとは?
メール配信システムのメリット3選
機能や性能の違いだけじゃない!メール配信システムの種類
メール配信システムを選ぶときの比較ポイント
メール配信システムの主な機能
メール配信システムでより効果の高い施策を行うなら

メルマガなどメールマーケティングを行うときに欠かすことのできないツールである「メール配信システム」は、メールを送信するだけでなくさまざまな機能があります。そのため、目的に応じて配信システムを選定するポイントが変わります。
今回はメール配信システム「Cuenote FC」を提供しているユミルリンク株式会社による執筆のもとメール配信システムのメリットと選び方を解説していきます。

そもそもメール配信システムとは?


メール配信システムは、メルマガなどの一斉メールを送る際に適した、メールの送信に関わる作業全般を行うことができるツールです。購買などの行動を起点に自動でメールを送る「ステップメール」や、専門知識がなくてもWebサイトのように画像やテキストをレイアウトできる「HTMLエディター」など、メールマーケティングを行う際にオススメの機能も備わっています。

性能の高さやメール送信に関わる機能が充実しているなどの理由から、メルマガ配信を行う際にはほぼ必須のツールと言えます。

メール配信システムのメリット3選


・高速に確実性高くメールを送ることができる
メールは仕組上、送信数の増加に伴い、到達までの時間を要す「遅延」や、届かなくなる「未達」が発生します。また1対1での送受信を主な目的とする「Gmail」や「outlook」などのメーラーでは、1日の送信数に上限が設定されている場合があります。

一方メール配信システムは、配信数に上限はなく、大量のメールでも高速・確実にメールを送ることができるよう、独自開発などによる高性能なメール配信エンジンを搭載しています。また到達率を上げるために、各企業においてノウハウを蓄積しているため、より高い確率で相手に届けることができます。

メルマガなどを送信するアドレス件数が500件程度を超えるようであれば、メール配信システムや同機能を搭載したツールの利用をオススメします。

・メールマーケティングを行うことができる
メール配信システムにて送信できるメールはメルマガだけではありません。
メールを通じて販促活動を行う「メールマーケティング」は、「ステップメール・シナリオメール・ABテスト・セグメントメール」など、さまざまな手法があります。

提供企業によって差異がありますが、メール配信システムの多くにおいて、メールマーケティングの施策を十分に行うことができます。

メールマーケティングを行うことができるツールには比較的高額な「MAツール」が挙げられますが、メール配信システムはMAツールと比べて安価にメールマーケティングを行うことができます。

・顧客情報を取り扱う業務の負担が減る
メールの一斉送信は、大切な顧客の個人情報を多々扱います。送信先であるメールアドレスの情報を厳重に取り扱うことはもちろん、個人情報漏洩に繋がりかねない誤送信・誤配信を防ぐための対策が求められます。

メール配信システム提供企業の多くが、PマークやISMSの取得などセキュリティ対策に力を入れています。また誤送信・誤配信を防止するために、送信時の承認機能があることやアクセス制限を課されている場合もあります。

管理画面も専門知識なく感覚操作できるよう「使いやすさ」にも配慮されていることが多く、メーラーなどで一斉送信するときの流れと比べて大きくリスクを低減することができます。

機能や性能の違いだけじゃない!メール配信システムの種類


提供する企業によってメール配信システムの機能や性能には大きく違いがありますが、それ以前にメール配信システムはいくつかの種類に分類することができ、仕組みや特徴が異なっています。それぞれ解説していきます。

・無料のメール配信システムと有料のメール配信システムの違い
メール配信システムには無料のものと有料のものがあります。
無料の場合、配信できるメールの通数や、登録できるメールアドレス数に制限があるケースが一般的です。またHTMLエディターなど使用できない機能があります。

無料のメール配信システムは、小規模な利用や試用目的に適しています。
企業が一斉メールを送る場合には「メール配信システム」の利用が重要です。

・メール配信システムのオンプレミスとクラウドの違い
最近のメール配信システムはクラウド型であることが一般的です。クラウド型とは、インターネットに接続した状態で、指定のサービスサイトにアクセスしてログインすることで利用できるサービスです。

対して、オンプレミス型のメール配信システムも存在しています。
オンプレミス型はパッケージ型とも呼ばれ、サービスを利用するためのファイルを利用するPCに設置して利用します。メールの送信時にはインターネットの接続が必要であるものの、メール文面の作成などにおいてインターネット不要で利用することもできます。

〇クラウド型の特徴
・すぐに利用できるが、カスタマイズ性が低い
・費用は月額制が多く、安価に始めることができる

〇オンプレミス型(パッケージ型)の特徴
・カスタマイズ性が高く、社内ネットワークにあるためセキュリティレベルも高い
・買い切り方が多く、初期費用が高くなりがちなため導入の敷居が高い

・メール配信システムとMAの違い
一斉送信ができるメール配信システムには、MAツールもあります。
その違いは、できる機能と料金の差です。

MAツールは、お問合せがあった人の行動に応じて、メールを含めたさまざまなアプローチを経て顧客化・再購入を目指すツールです。
そのため、メール配信システムにあるメールマーケティングの機能も数多く備わっています。
使いこなせると、戦略的なマーケティング・営業活動が実現する一方、機能を使い切れないという声もあります。

また配信性能は高くない傾向もあり、配信数が多いBtoC向けのメールマガジンやステップメールなどにおいてはメール配信システムのほうが適しているケースも多くあります。

メール配信システムを選ぶときの比較ポイント


メール配信システムを選ぶときには、確認しておきたいポイントが5つあります。

・配信性能
メール配信システムは提供企業・プランによって性能は大きく異なる場合があります。
数百万送信においても低遅延で送信できる大量配信向けのメール配信システムから、MAツールのようにさまざまなメールマーケティングの機能が利用できる「メールマーケティング用途向け」など、大きくタイプが異なる場合もあります。

配信性能が高い場合には、1時間1,000万通以上送信できることがサイト上に掲載されていることが一般的です。
送信予定のアドレス数とどのぐらいの期間で送り切りたいかなど要件を決めたうえで、適切なサービスを選ぶことをオススメします。

・セキュリティ
メール送信は個人情報を多く扱うため、セキュリティ対策はできる限り高いほうが良いと言えるでしょう。セキュリティには以下のような項目に分けられます。

・提供企業のセキュリティレベル
・不正ログインなどを防ぐセキュリティ機能
・誤配信などを抑制する機能・操作性

ログインにおいては、2段階認証を採用しているサービスが増えてきています。クラウド型のメール配信システムの場合、不正ログインの可能性も0ではないため、厳重な対応が必要です。

・機能の差
ABテスト機能やステップメール、シナリオメールなどメールマーケティングで利用する機能は、提供企業やプランにより搭載状況が異なります。また利用にあたりオプション費用になる場合と、標準装備されている場合があります。

メール配信システムを選定する場合には、最低限必要な機能とあったほうがよい機能など要件をまとめておくと良いでしょう。

・サポート体制
メール配信システムを利用してメール一斉送信を行うときにはトラブルはつきものです。
メール配信システムそのものの使い方やトラブルがある可能性もありますが、送信したメールが迷惑メールに入ってしまうことや、正しく届かないというケースもあります。

このようなときに、サポート体制がしっかり整っていると、不測の事態も安心です。サポートはメールだけでなく電話も可能なのか。対応の時間やスピードも事前に確認しておいたほうがよいでしょう。

・料金、料金体系
メール配信システムには、大きく分けて2つの料金体系があります。

・メールの送信数に応じた従量課金型
・送信するアドレス数に応じた料金テーブル

送信する頻度や量が少ない場合には、従量課金型のほうがお得になることが多いでしょう。一方、1日1回など高頻度でメルマガを送る場合や、ステップメールなどさまざまな手法を駆使する場合には、送信量が増えるケースがあるため「アドレス数」に応じた料金テーブルのものがオススメです。

メール配信システムの主な機能


・HTMLエディター機能
Webサイトのように画像を配置することやレイアウトを組むことができる「HTMLメール」を専門知識不要で作成できるエディター機能です。

本来はHTML・CSSなどのプログラムコードを使用して作成する必要がありますが、HTMLエディターはマウスのみの操作で簡単に作成することができます。
ただし、使い勝手は提供する企業により大きく変わります。無料トライアルなどを通じて実際に操作してみることをオススメします。

・セグメント配信機能
セグメント配信機能とは年齢・性別・お住まいなど属性情報に合致する人のみに一斉送信することのできる機能です。基本的にメルマガは購読者全員に一斉送信するため、エリア限定のキャンペーンや一部の属性に合致する人のみを対象とするメールを送ってしまうと、情報に関係のない人達はメルマガ購読を解除するどころか、迷惑メールに割り振ってしまうケースもあります。

セグメント配信機能があれば、配信できるメルマガの幅が広がり、より顧客に適したメールマーケティングを実現できます。

・購読者管理機能
メルマガ配信は、特定電子メール法に伴い、購読の同意を得た人にしか送信することができません。購読解除申請を受け付けられる仕組みや、受け付けた後は確実に送信しないようにする必要があります。

メール配信システムの多くは、このような購読者管理を簡単に行えるように設計されています。また何度もエラーとなるメールアドレスに対して、繰り返し送信しないよう配信を自動で除外する機能があるケースもあります。
アドレスリストを適切に保つことで、到達率が上がり、メールマーケティングの効果向上にも寄与します。

・送信ドメイン認証
企業のメールになりすました「なりすましメール」は、世の中に非常に多く出回っており、メルマガ配信を行っている企業はそのメールになりすまされたメールにより顧客が詐欺などの被害に合わないよう対策が必要です。

メールでは「SPF」「DKIM」「DMARC」といったなりすましメールから守るためのドメイン認証の技術があります。メール配信システムの多くは簡単に設定できるように対応されています。

・効果測定機能
到達率・開封率・クリック率・コンバージョン率など、メルマガの効果を改善するための効果測定を行うことができる機能です。
メール配信システムによって、RFM分析といった高度な分析から、開封時間を可視化できるヒートマップ機能など、機能が充実しています。

・API連携
メール配信システムではAPI連携ができるツールが多くあります。お使いのCRM・CMS・DMPなど、外部システムと連携することでデータの取り扱いがより簡単に・安全になります。

メール配信システムでより効果の高い施策を行うなら


メール配信システムでは、さまざまなメールに関する施策を行うことができますが、高い効果を出すためには、使い方が重要です。
特にメールは「内容」「配信時間」「頻度」「配信方法」により効果も大きく異なります。

そこで、メールマーケティングのコンサルや運用代行を活用することをオススメします。
メールマーケティングは1回の配信で大きなリターンを生むことは難しいですが、多くの送付先に繰り返し送信していくため、少しの施策の違いが積み重なって大きな差を生みます。

最適なメール配信システムで最適な施策を生むためには、私のオススメである、ライトアップ社のサービスもぜひご検討ください。

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