【2024年版】診断コンテンツは取得データをマーケティング活用する時代へ

更新日:2025/2/17
​​​​INDEX
2024年は「企業の自社データの活用」に加え、「ユーザーのパーソナリティを反映」した診断コンテンツへ
制作事例
ライトアップの診断コンテンツの特徴
2024年は、AIを活用したパーソナライズ型診断も流行
診断傾向から見る、今後のWebマーケティングの展望

これまでに790件超の診断コンテンツを導入(※)してきたライトアップが、2024年を振り返って診断コンテンツのトレンドをご紹介。2024年は特に、ユーザーとレコメンドのマッチング精度の高い、「パーソナライズ型診断」のニーズが高まりました。
ライトアップの制作事例や、AI診断の特徴、学術的根拠に基づいた診断との違いについても解説します。
ライトアップ、診断コンテンツ制作サービスが累計導入件数790件を突破 ~パーソナライズ型診断コンテンツの需要に対応~


2024年は「企業の自社データの活用」に加え、「ユーザーのパーソナリティを反映」した診断コンテンツへ


・<おさらい>2023年の診断傾向
2023年は企業がもつ自社データを活用した診断コンテンツの制作依頼が多くありました。
「自社データ」とは、顧客ペルソナや、社員の職種や役職ごとに求められるスキルセットなどの独自情報のこと。



たとえばECコスメを販売する企業であれば、エイジングケアラインの購入層と、アクネケアラインの購入層とで顧客ペルソナは分かれており、さらに単品買いとライン使いの客層で細分化すると、ある程度は顧客ペルソナの特徴が見えてきます。
これらのペルソナ特徴をもとに診断ロジックを作成し、診断結果に基づいて製品やサービスをレコメンドする診断を作ることができます。


また人材採用をしたい企業であれば、採用したいポジション(職種)の業務内容と、ポジションに求められる素質(自社データ)をもとに、企業特化型の適職診断を制作することができます。

このように、自社データを活用するとオリジナルの診断コンテンツを制作できるだけでなく、自社に合った顧客や人材を抽出し、マーケティングに活かすことができます。
参考:【2023年版】診断コンテンツは企業のオリジナリティーを反映する時代へ!診断コンテンツのマーケティング活用例

・2024年は企業とユーザーのマッチング精度の向上が求められた
2024年は企業の自社データ活用に加え、「パーソナライズ型の診断コンテンツ」のニーズが高まりました。

「パーソナライズ型の診断」とは、ユーザーの性格や個性に基づいて、最適な提案をする診断のこと。キャリア支援や商品レコメンド、ライフスタイル提案など、より細やかに精度高くユーザーにアプローチすることができます。

特に弊社への依頼が多かったのは、人材・転職系サービスのマッチング診断でした。
たとえば図のように、求職者の性格・個性を細かく分析し、企業の自社データ(採用傾向や成功人材の特徴)と照らし合わせてマッチ度の高い求人を提案。これまで以上に、“ユーザーとレコメンド内容のマッチング精度の高さ”を重視する企業様が増えたと感じています。


社会的な背景として、労働人口の減少が影響していると考えられます。働き方の多様化やリスキリングが話題となったことは記憶に新しいでしょう。
求職者の自己理解やキャリア形成を支援するパーソナライズ型診断コンテンツは、転職の動機付けやミスマッチ予防など企業側にもメリットが多く、双方にとって重要なツールとなっています。

ユーザーとレコメンド内容のマッチングの精度を上げるためには、学術的な根拠に基づいたロジックを活用することが有効です。ライトアップの制作事例をもとに、もう少し詳しくご紹介します。

制作事例


<学びエンジン診断/株式会社ベネッセコーポレーション様>


ベネッセ様が運営する動画学習プラットフォーム「Udemy」で提供されている多数の講座から、ユーザーに合ったものをレコメンドする診断コンテンツ『学びエンジン診断』を制作しました。
ロジックは、同社が実施した調査データの結果サマリー(自社データ)をもとに開発。ユーザーの性格や学習スタイル(ペルソナデータ)に合わせて、おすすめの講座をレコメンドする診断となっています。

「学びエンジン診断」をメルマガで紹介したところ多くの反響があり、SNSでの拡散にもつながったそう。また、イベント会場にパネルを置き、QRコードからその場で診断できるようにしたところ、来場者の84%が診断を受けてくれたそうです。
ベネッセ様のお客様インタビューはこちら

<適職診断/人材・転職サービス企業>
某人材・転職サービス企業様では、会員の自己分析に役立つ診断コンテンツを制作しました。性格分析ができるロジックを使用してユーザーのペルソナ情報を導き出し、結果に対するアドバイスは、キャリアアドバイザーのノウハウ(自社データ)をもとに作成。
また、キャリアエージェントの面談の精度向上や円滑な求人案内につなげるよう、診断結果を会員データベースに蓄積できるようにしました。
企業・会員の双方にメリットがあり、自社サービスの活性化につながった事例です。

<ストレス診断/人材・転職サービス企業>
某職種に特化した転職サービスの、サービス利用促進を目的とした「ストレス診断」を制作しました。学術的な心理尺度を組み合わせてユーザーの性格とストレス要因を導き出し(ペルソナデータ)、結果に合わせて職種特有の「悩みあるある」を分類(自社データ)。結果に合わせておすすめのサービスを紹介し、転職の後押しをする診断です。
診断精度を担保しつつ設問数を絞り、性格とストレスチェックを10問で導き出すオリジナルロジックを開発しました。

ライトアップの診断コンテンツの特徴


パーソナライズ型の診断制作には、学術的な根拠に基づいたロジックの理解と、ロジックを担保しながら診断の面白さや親しみやすさを両立させるライティングスキルが必要不可欠です。
というのも、診断コンテンツでは、設問や選択肢の一語一語がロジックにかかわっています。学術的な根拠に沿って診断をつくろうとすると、堅苦しい文章になってしまいがちですが、ユーザーが楽しく、ストレスなく回答できるように、かつロジックを破綻させずにライティングすることが重要です。

心理学の専門家の監修を受けて制作した「OCEANパーソナリティ診断」は、学術的な心理尺度の検証プロセスを踏まえて制作した精度の高いパーソナリティ診断です。監修いただいた先生からも、「選んだ項目に忠実に作っていて、解説もちゃんと書けていました。説明も分かりやすかった」と好評をいただきました。

2024年は、AIを活用したパーソナライズ型診断も流行


医療の現場では以前から画像解析の技術を使ったAI診断が活用されてきましたが、2024年は心理診断の領域にもAI診断が進出しました。
たとえば、Xのアカウント情報や、実際に自分が書いた筆跡から性格診断をしてくれるものが話題となっています。

AI診断の強みは、あらかじめ決められた設問や選択肢に頼らず、ユーザーのオリジナルデータから診断をすることができるというユニークさにあるでしょう。膨大なデータの中から類似傾向を持つ情報を抽出し、診断結果を導き出せるのはAI診断ならでは。特に画像解析の技術を使った筆跡診断や、顔タイプ診断、骨格診断などはAIとの親和性が高く、今後も発展が予想されます。

一方で、学術的な根拠に基づいたロジックを活用した診断コンテンツは、予め用意された設問と選択肢に基づくため、AIとの統合には課題があります。AIを介すると診断ロジックの根拠を明確に示しにくくなるため、信頼性の担保が求められるでしょう。
今後は、エンターテイメント性を重視するか、ロジックの根拠を重視するかで、診断コンテンツの制作方法が変わっていくと考えられます。

診断傾向から見る、今後のWebマーケティングの展望


学術的根拠に基づく診断、AI診断の両方において、ユーザーとレコメンドのマッチング精度の高い「パーソナライズ型の診断」のニーズはしばらく続くと思われます。

その背景には、AI技術の進化があります。企業が保有する自社データをテキストマイニングで分析することにより、データの解像度を上げることができます。加えて、ユーザーが日常的にAIを利用することで、AI検索によるマッチング精度も向上していくでしょう。

また今後は、広告依存のマーケティングから脱却し、ゼロパーティデータ(ユーザ自らが提供する情報)やファーストパーティデータ(企業が直接収集したデータ)を活用する重要性が増していくと考えられます。

診断コンテンツはゼロパーティデータやファーストパーティデータの取得に適した手法です。さらに取得したデータをもとにメールマーケティングを実施することで、個々のユーザーに最適化された情報提供を行うことが可能になります。
今さらメール!?と思うかもしれませんが、顧客に直接アプローチできるのはメールマーケティングならではの強みです。弊社ではメールマーケティング支援のご相談も増えてきています。
この機会にWebマーケティング戦略を見直し、診断コンテンツを活用して顧客育成につなげてみませんか。

参考:サードパーティーCookie終焉に備える いま注目すべきは、ゼロパーティデータとファーストパーティデータ

サービス・ソリューション

診断コンテンツ企画制作
診断コンテンツ企画制作のサービスページでは、ライトアップが手掛ける診断コンテンツの特長や納品までの流れ、導入事例をご紹介しています。
また、メールマーケティングの実績も豊富です。ご支援内容や導入事例をご紹介しているので、ぜひご覧ください。

お問い合わせ

お電話またはメールフォームより、
お気軽にお問い合わせください。
03-5784-0702
受付時間 / 10:00~19:00