【事例あり】診断コンテンツとは?回答形式、ロジック、作り方を解説!

「診断コンテンツ」と呼ばれているものは、大きく分類すると「おみくじ」「シミュレーター」「心理学に基づいたもの」の3つに分けられます。このページでは、主に「心理学に基づいたもの」を診断コンテンツとして、ご紹介します。

おみくじ …ランダムに結果を出すもの
シミュレーター …質問に対して自分が該当するか否か、どちらが自分に当てはまるかを回答することで結果を出すもの
心理学に基づいたもの …学術的な心理尺度に基づいて結果を導く、一般的に性格診断や心理診断と言われているもの

診断コンテンツとは?

診断コンテンツとは、ユーザーがいくつかの質問に回答し、その答えをもとに結果を表示するユーザー参加型のコンテンツのことです。
Webサイトやアプリケーション上で実装する場合は回答後すぐに結果を見られることが多く、ユーザーの参加率が高くなる傾向があります。そのため、以下のような目的でマーケティングに活用する事例が多く見られます。

・集客・拡散
ユニークな内容や納得感のある診断コンテンツは、SNS等での拡散(シェア)が期待できます。ユーザーが参加しやすく、見込み顧客の獲得や認知拡大にもつながりやすくなります。

・プロモーション・販促(レコメンド/マッチング)
商品やサービスにまつわる診断コンテンツは、webや動画広告よりも自然にプロモーションができます。商品やサービスにまつわる質問をしたり、診断結果に商品・サービスを結びつけてレコメンドしたりすることで、ユーザーに納得感を与えたうえで販売促進が行なえます。

・ブランディング・マーケティング
診断の回答データを収集・分析することで、ユーザーの好みや傾向などを、ブランディングやマーケティングに活用することができます。会員サイト内に設置する診断であれば、会員のペルソナをより明確にできるでしょう。参加ハードルの低さから、アンケートよりも手軽にデータ収集が可能です。

企業は目的達成のために診断コンテンツを企画・制作しますが、一方でユーザーがストレスなく、楽しく診断コンテンツに参加できるような配慮が必要です。回答形式とロジックの組み合わせや、デザイン、テキストのトンマナなどを検討し、企業とユーザー双方にとって満足度の高い診断コンテンツを目指しましょう。

診断コンテンツの主な回答形式


診断コンテンツの回答形式は、大きく3つに分類されます。
主にユーザーの回答のしやすさにかかわるので、メリット、デメリットを踏まえて選択しましょう。

・一問一答形式
一問一答形式

画面内に1問のみを表示する形式です。ユーザーが回答するたびに画面が切り替わります。

メリット:
・回答すべき設問が分かりやすい
・設問数が少ない診断でも見栄えをよくできる

デメリット:
・設問数が多い場合、画面の切り替えが多くなる
・回答を修正する場合、画面の切り替えが必要になりユーザーに負担がかかる


・チェックシート形式
チェックシート形式

すべての設問を一覧で表示し、選択肢をチェックしていく形式です。

メリット:
・設問が多い場合でも回答しやすい(回答を始める前に所要時間を想定できる)
・画面の切り替えが少なく、落ち着いて回答ができる

デメリット:
・設問数が少ない場合は見栄えが悪くなる可能性がある
・問診票やテストなどでも用いられるため、事務的・真面目なイメージを与える場合がある


・ステップ形式
ステップ形式

ユーザーが回答するたびに、答えた設問の下に次の質問が表示される形式です。

メリット:
・設問が多くても回答しやすい
・同じ画面内で回答の修正ができるため、ユーザーの負荷が少ない
・選択肢により次の設問が分岐する診断でもユーザーに混乱を与えない

デメリット:
・デザインによっては全体の設問数が分かりづらく、ユーザーがストレスに感じる可能性がある

診断コンテンツで使われる主なロジック


ロジックとは診断結果を導くための方法のことで、主にフローチャート式と得点式(ポイント式、加点式)の2つが用いられています。

・フローチャート式(分岐式)
フローチャート式

選択肢により次の設問を分岐させていき、結果を導き出すロジックです。選択肢の数により、詳細に分岐させることができます。

メリット:
・結果を細かく出し分けることができる
・ユーザーは最低限の回答数で済む
・紙面やPDF上でも診断ができる

デメリット:
・選択肢の数だけ設問を用意する必要がある


・得点式(ポイント式、加点式)
得点式(ポイント式、加点式)

各選択肢に点数を振り、最終的なユーザーの得点に応じて結果を導き出すロジックです。

メリット:
・全ユーザーが同じ設問を答えるため、シンプルでロジックが設計しやすい
・得点自体も結果として表示できるため、見せ方のバリエーションが増える

デメリット:
・得点の集計と、得点に応じた結果の出し分けができる環境が必要
自動集計できない場合はユーザーが手動で計算しないといけない

<POINT>
診断コンテンツは、結果に対して「当たっている」と、ユーザーが納得感を得られることが重要です。「なんだか違うな」と思われてしまうと、SNSでの拡散などにつながりにくくなります。
そこで活用できるのが心理学的なアプローチ。診断コンテンツにおいては、エニアグラムやビッグファイブなどの分類法が用いられることが多くあります。加えて、ユーザーの興味をひくようなテキストライティング力も重要です。学術的な根拠×面白さがシンクロした診断こそが、「納得感」を醸成します。

参考:ライトアップの診断コンテンツ企画制作サービス

診断コンテンツの作成手順


ここからは、実際に診断コンテンツを作る際の大まかな手順をご紹介します。

手順1 目的、ターゲット、KPIなどの設定

まずは自社の課題に対してどのように診断コンテンツを活用したいのか、目的やターゲット、KPIを決めていきましょう。例えば、以下のような目的・KPIが考えられます。

・新商品をより多くの人に知ってほしい→SNSでのシェア数
・サイトに訪問し、いろいろなページを見てほしい→PV
・サービスに関する問い合わせを増やしたい→問い合わせ数、売上
・ユーザーの傾向が知りたい、データが欲しい→診断回答数

現状や過去の施策と比較できるよう、具体的な数値目標も設定しましょう。


手順2 企画、構成(形式・ロジックの設計、ライティング)

次に手順1で設定した目的に合わせ、診断内容を検討していきます。
診断コンテンツの企画コンセプトなどもこのタイミングで検討しましょう。

形式やロジックは多くの場合、導き出したい診断結果(最終的に誘導したいサービス・商品など)から逆算して設計します。

設問や結果のテキストは、診断コンテンツ全体のコンセプトも踏まえてライティングすることで、コンテンツとしてまとまりが出てクオリティが上がります。


手順3 デザイン制作、プログラミング(コーディング)

内容が用意できたら、診断コンテンツを実際にWebコンテンツとして組み立てていきます。
デザインやプログラミングの知識が必要になるため、自社で用意できない場合は制作会社やツールなどを活用しましょう。ただし、ツールの場合はカスタマイズできる範囲やデータ管理などに制限があることも。

診断コンテンツが完成したら、ロジックが正しく設定されているか、きちんと動作するかなどをチェックしたうえで公開します。


<POINT>
診断コンテンツの制作は複雑な工程や知識を要する場面も多く、自力で作り上げるにはかなりの労力が必要です。より効果的な診断をスムーズに作りたいときは、外部の専門家に依頼するのも手。どんな診断コンテンツを作りたいのか、意図や目的を伝えることで、イメージ通りの診断が作れるはずです。

参考:診断コンテンツの制作依頼方法

診断コンテンツの制作事例


ライトアップが実際に制作した診断コンテンツの事例をいくつかご紹介します。

◯タイプ別G-SHOCK診断/カシオマーケティングアドバンス株式会社様

贈る相手を思い浮かべながら設問に回答することで、相手のタイプを診断し、プレゼントにおすすめの製品へと導きます。プレゼント選びを後押しする診断です。
参考:タイプ別G-SHOCK診断


◯適職診断/株式会社ゼネラルパートナーズ様

転職情報・雇用支援サービスのLINE公式アカウント上に実装した診断です。求職者の性格タイプから長所・働き方のアドバイス・向いている職業などを導き出し、求職者の活躍の幅を広げるヒントを提案しています。
参考:適職診断コンテンツ制作

◯お悩み診断&快適ナビ/ピップ株式会社様

性格診断と、サニタリー期間のお悩みに対するアドバイスを組み合わせた診断。商品パッケージに記載されたQRコードから診断ができ、ユーザーは店頭で商品を手に取りながら自分に合ったアイテムを選べます。
参考:製品選び用 相性診断

◯採用スタイル診断/株式会社ビズリーチ様

学術的なロジックをもとにした性格診断から、採用担当者自身が気づいてない課題を導き出すBtoB向けの診断です。
参考:採用担当者向け診断


ほかにも数多くの心理診断コンテンツ制作事例がございます。
その他の制作事例はこちら

まとめ


診断コンテンツをマーケティングに活用するためには、ユーザーに納得感を与えることが大切です。学術的な根拠のあるロジックを用いれば、満足感の高いユーザー体験はもちろん、そこで収集したデータもより説得力のあるものに。

ライトアップでは、ロジックなどの中身の部分だけでなく、企画やデザインなど、診断コンテンツを作るうえで必要なものをまるっと制作しています。もちろん、ご予算やご要望にあわせ、「ロジックだけ」「デザインだけ」といった部分的な対応も可能です。
診断コンテンツ含め、幅広いWebコンテンツの制作経験を持つディレクターが担当につき、オーダーメイドでご与件にあわせた診断コンテンツをご提案いたします。

ぜひご気軽にご相談ください。

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